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[vol.29] ジャイアント・ボール回収トンボ登場! 実は、これ…

2026.02.05商品開発室
[vol.29] ジャイアント・ボール回収トンボ登場! 実は、これ…


 昨年5月の発売以降、人気商品となっている「ボール回収トンボ」。好評の一方で、専用グラウンドを持つチームなどからは、さらに大型のものはないか──とのリクエストも多かった。今回、その声にこたえる「ジャイアント・ボール回収トンボ」が登場。実はこれ、「ものづくり大国日本再生計画」ド真ん中の商品なのだ。

 

思わぬところで、次期商品が誕生!?

 打撃練習で、グラウンドに点々と転がったボールを一気に回収できる、優れモノ商品「ボール回収トンボ」FBK-115T。好評を博す一方で、発売当時から根強くあった声が「もっと大きいのは作れませんか?」というものだった。
 確かに、広い専用グラウンドに打撃用ケージを並べ、大量のボールを使って集中的に打撃練習を行うようなチームには、現行のFBK-115Tは物足りないだろう。ただ、現状ではFBK-115T自体、発売から間もないこともあり、今後、さらに寄せられるであろう意見や、使用する中で集まる改善点などを踏まえて、さらに大型の回収トンボも開発…という流れになるかと思いきや、思わぬところから、派生的に「ジャイアント」が生まれることとなったのだった。

 

一路、富山へ。タイアップを約束

 フィールドフォース社長・吉村尚記が6月、インスタグラムで発信した「ものづくり大国日本再生計画」。この呼びかけに、いち早く反応したメーカーがあった。富山県魚津市に本社を置く、ビニフレーム工業株式会社。1962年創業の、老舗建材メーカーである。
 メッセージの主は同社のクリエイト営業部・山本秋斗氏。金沢星稜大学まで硬式野球を続けていた、熱き野球人だ。山本氏の「こんなものは作れませんか?」という提案商品は、今回のジャイアント・トンボとは別のギアだったが、その情熱に打たれた吉村は、ボールパーク事業部部長の成田雄馬とともに、即座に富山へと向かったのだった。


 ビニフレーム工業本社で出迎えてくれたのは、早くも発足していたプロジェクトチームのメンバー。各種機械が稼働中の工場をはじめ、社内をひと通り案内してもらい、吉村と成田は、持ち込んだフィールドフォース商品を一つひとつ、プレゼン形式で解説したのだった。
 持ち込んだフィールドフォース製品の開発経緯や目的、使用法の説明を受けたビニフレーム工業の面々は、それらアイデアが詰まった商品群を称賛。ボール回収トンボについても、実際に手にして関心しきり。コラボレーションを約束し、この日の会議を終えたのだった。

 

富山発、建材から生まれた巨大トンボ

「大型のボール回収トンボを作る」というアイデアは、ビニフレーム工業とのタイアップにあたり、「こんなものは作れないだろうか?」という意見交換の中で、いくつか出たアイデアのうちのひとつだった。
 山本氏から、千葉県柏市のフィールドフォース本社来社の打診があったのは、富山訪問からわずか1週間ほどのことだった。日程調整し、さらにその1週後、山本氏がフィールドフォース本社を訪れたときには、すでにジャイアント・トンボの設計図を携えていた。
「ウチのあり型を使っただけなんですけど…」
 それを見た吉村が返した。
「いや、それがいいんですよ」
 図面を見ながら修正点を話し合い、サイズや細かな形状が話し合われた。
「現状の図面では、ここからボールがこぼれてしまいますね」
「商品の輸送を考えると、現実的なサイズは…」
 次に会うときには、試作品が出来上がっていそうな、具体的な話し合いだった。

 

試作品からの修正を経て、いよいよ…

 実際に試作品が持ち込まれたのは、12月初旬だった。
 ボールパークの人工芝エリアに持ち込み、組み立てて試用。
「素晴らしい!」
 吉村が声を上げた。FBK-115Tでは集めきれない量のボールが、一度の往復で集められるほどの大きさだった。
「ただ、少し重さはありますね」
 確認すると、重量は15キロを超えているとのこと。全体的にガッチリした作りは安定感もあったが、重量的にはオーバーしている。予算も予想をはるかに上回っていた。
「もう少し、軽い素材はありませんか?」
「ボールに当たる回収板の部分は、1枚でなくても、3枚くらいに分けて、少し隙間があるくらいでいいと思いますよ」
 吉村が気になった部分をすべて伝えて、一緒に修正点を検討し、部品構成を見直すことにして、次の試作品を待つことになった。

 

製品化、決定!

 年が明けた1月下旬の晴れた日に、修正された試作品が持ち込まれた。
「この時期、富山は雪に埋もれていますよ…」
 山本氏は笑いながら登場した。
 第1弾からの変更点は、バルコニーの笠木に使われるアルミ建材が用いられていたメインフレームを、肉薄軽量の格子用アルミ材に置き換えたことと、同時にタイヤも一回り小型のものに改めた点。回収板も1枚板ではなく、3枚に分割された形に変わっている。全体的に一回りスリムになり、さらにその分、取り回しも楽になった。コスト面もクリアできている。
 柄の部分は、第1弾から変わらず、階段に使われるアルミの手すり材。ほとんどが建材の利用で作り出された、「ジャイアント・ボール回収トンボ」FBKJ-290Wの完成だ。


 すぐに対応できそうな軽微な修正点はあったものの、「そこだけ修正して、これで行きましょう」と吉村。「建材をそのまま利用してできたボール回収トンボ。そして、メード・イン・ジャパン。完璧なコラボじゃないですか」
 最初にビニフレーム工業本社を訪問してから、まだ半年ほどしか経っていない。驚くべきスピードで、「ものづくり大国日本再生計画」をそのまま形にしたような、新商品が誕生したのだった。

 

ボール拾いのための3つのギア

 もちろん、ジャイアント・ボール回収トンボ FBKJ-290W 発売後も、これまで好評のボール集めギアは継続販売される。
 ひとつは「ボール拾いトンボ」FBHT-127。スポーク状のワイヤーで作られた、樽の形状をしたカゴを転がしてボールを拾い上げてゆく、楽しいメカニズムのボール拾い器具だ。


 そして、ジャイアント開発のきっかけともなった「ボール回収トンボ」FBK-115T。ジャイアントまでは必要ない、小~中規模の練習場所では、使い勝手がよく便利だ。 どちらも発売以来、一定の人気がある商品。この2商品では、ボール拾いが追いつかないというチームや施設は、まもなく発売される「ジャイアント・ボール回収トンボ」FBKJ-290Wを使ってほしい。
 聞けば、打っている間はボール拾いは一切行わない、というチームも多いという。そんなグラウンドでは、ジャイアント・ボール回収トンボが練習を一気に効率化してくれるはずだ。

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